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リフォームのポイント

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【No22】住み継ぐ為のリフォーム(使いづらい編) --- [2014-01-17 18:56:48]

 それでは、住み継ぐ為のリフォーム最終章(使いづらい編)に行ってみましょう。

 古民家を引き継ぐにしても、もちろん何もかもが古いままでは、使いづらさを感じるのも無理はありませんが、それがストレスとなり人の心をむしばむのでは、放っておく訳にもいきません。

 本来ならば、住人の身体や心を癒すべき「我が家」で、ストレスを感じてしまっては、残念ながら、本末転倒と言わざるを得ないのです。

 それでは、そこに住む人々にとって、どんなときに使いづらさを感じてしまうのでしょうか?

 それは例えば間取りなのかも知れません。古民家の特徴である、お客様第一主義でプランニングされた平面計画は、もしかして最大の欠点なのかも知れません。

 日当たりの良い南側には、縁側を堂々と従えた客間が位置しています。そのせいで、日々の生活を営む台所やお風呂場は、寒くて暗い北側に押しやられてしまっています。

 更に、昔は当たり前だった土間のある暮らし。そのおかげで床の段差が、至る所に見受けられます。

 こうなると、古くなった設備機器を入れ替えれば、使いづらさが解消されると言う訳にはいかなくなります。

 設備を一新する以上に重要なことは、間取りの変更を含めた、動線の刷新であると考えます。

 前々回の寒さ対策や、前回の暗さへの対処も、動線を再検証することで行う、間取りの変更や部屋の再編により、全てを最善の方向へ導くきっかけとしなくてはなりません。

 また、そうしたリフォームを提案するのが、私達の責務なのだと感じています。

 

 

 


【No21】住み継ぐ為のリフォーム(暗い編) --- [2014-01-17 18:48:45]

 少し時間が開いてしまいましたが、住み継ぐ為のリフォーム(暗い編)をお届けしたいと思います。

 前回お話ししましたように、築50年以上経過した住宅を古民家と呼んでいますが、住み続けるには相応の覚悟が必要のようです。

 古民家は「寒い・暗い・使いづらい」の三拍子が揃っているのがその理由だそうですが、前回はその「寒さ対策」についてお話ししましたので、今回は次の「暗い」事への対処法を考えてみたいと思います。

 最初に暗い理由を考えてみましょう。窓がなければ暗いのも当たり前なのでしょうが、たとえ有ったとしても、少なかったり小さかったりする事は考えられます。

 ただそれだけでなく、古民家の特徴である大きな床面積が原因の一つのようです。

 部屋数が多ければどこかに外部に面していない部屋が出来てしまいます。

 特に、湿気の多い水廻りのキッチンやお風呂、トイレなどが外部に面して設置されていれば、その奥になる部屋や廊下はおのずと採光は望めません。

 そんな時はトップライトを考えてみましょう。部屋だけではなく、廊下やホールなどにも頭上からの明かりを取り入れる事が出来れば、劇的に明るくなるのです。

 また、単純に窓を増やしたり大きくすれば、当然明るくはなるのですが、その時の窓ガラスは、断熱効果のあるペアガラスにしておきたいですね。大きな窓は熱の損失も大きくなるからです。

 ただ、私達が外光を確保するのに最も有効であると感じるのが、減築と言う手法です。

 リフォームをする際に、部屋の機能を集約させることで余ってきたり、今はもう使わなくなってしまっている部屋を解体撤去してしまうのです。

 ちょっと乱暴かも知れませんが、驚くほどの効果が得られることが有りますので、検討して見るのも良いでしょう。

 


【No20】住み継ぐ為のリフォーム(寒い編) --- [2014-01-17 18:49:25]

 両親やその親世代から受け継いできた築百年前後、あるいはそれ以上にもなる古民家に住んでいる人がまれにあります。

 一般的な定義としては、50年以上経過した建物を古民家と呼んでいますが、玄関が土間となっていて、上部に大きな梁をもつ古民家は、近年かなり数を減らしているようです。

 実際生活している人に、その古民家で住み続けたいかとの質問には、大半の方が「いいえ」と答えるそうです。

 古民家は「寒い・暗い・使いづらい」の三拍子が揃っているのがその理由のようです。

 それでは、50年以上経過したお家を次の世代に住み継ぐためには、どの様にリフォームすればよいのでしょう?

 先に挙げた「寒い・暗い・使いづらい」の中から、最初に「寒い」を取り上げてみたいと思います。

 古民家の魅力は何と言っても、大きな柱や梁など古材の醸し出す重厚さと、天井が高い事などで得られる、空間のボリューム感なのでは無いでしょうか。しかしこの大きな空間こそが空調を難しくしているのです。

 こんな時は空間全体を暖めるのではなく、遠赤外線効果が得やすい床暖房などで、人の身体そのものを暖めるのが効果的です。

 同時に、窓にはペアガラスを採用したり、床・壁・天井などを断熱材で囲うなど、熱損失をいかに抑えるかがポイントとなるでしょう。

 襖や障子、それに部屋を仕切る内部のガラス戸なども熱を簡単に通してしまいます。出来る限り断熱材入りの壁にしたいものです。その方が全体的な家の強度も上がってくれますからね。

 次回は2番目の「暗い」について対策を考えてみましょう。

 


【No19】オール電化リフォームの虚と実 --- [2014-01-17 18:50:18]

  ここ数年、一挙に花開いた感のあるオール電化住宅やオール電化リフォームは、いつの間にか主婦の皆様の憧れとなり、私達もそのお手伝いを随分させて頂きました。

 電化の良さは、使っている方が一番理解しているのではないかと思います。

 クリーンで安全・安心である上に、家計にお得なこのシステムは、100%ではないにせよ、かなり満足度の高い商品であると思っています。

 私達が「オール電化にしませんか?」などとの勧誘をすること無く、口コミでその良さは伝わっているようです。

 もちろんこれからもこの流れは変わることなく続くのでしょうが、先日その流れのスピードを鈍化させる大変な出来事が起こりましたね。

 そう、あの大津波によって破壊され、制御できなくなった原子力発電所の事故。

 うすうす感じていたとは言うものの、原子力に頼らざるを得ないオール電化の暗部を見たような、現実を突きつけられたような、そんな心の痛みを感じたのも事実です。

 同時に、スイッチをオフにすれば原子炉が完全停止するモノだと、勝手に思いこんでいた無知なる自分を恥じる事にもなりました。

 そんな私達が今出来る事は、流れを止めるとか変えるなどの事ではなく、電気エネルギーの持つ「虚と実」を忘れることなく、上手につきあっていくことだろうと感じています。

 電化リフォームは世の流れであっても完全無欠では無いことを胸に刻み、常に代替エネルギーを模索しながら、今後も省エネ・エコリフォームを追求して行くべきなのでしょう。

 


【No18】気になるご近所の視線 --- [2014-01-17 18:51:19]

  「リフォームを始めたら、突然近所の方の視線が厳しくなった」と言うことを、たまにですが聞くことがあります。

 着工前に「ご迷惑をかけますが、○ヶ月ほどお騒がせしますので、よろしくお願いします」と、挨拶をし、「お互い様ですから」と、快く返事をもらったはずなのに、どうしてでしょう?と相談を受けることがあります。

 理由は様々あるかもしれませんが、リフォームをする当事者以外の人から見れば、他人の幸せはそんなに嬉しくはないのです。

 だって『人の不幸は蜜の味』なんて言葉もあるくらいですからね。

 人は皆、同じレベルで生活しているわけではなく、普段の生活の中では表面には現れにくいのですが、工事をするという特別な状況が発生したときに、人は違いを感じてしまうのでしょう。

 「想像以上にうるさいし、埃やゴミは舞っているし、工事車輌の路上駐車は気になるし、早く終わってくれないかしら」となるのです。

 だから、私は作業員達にこう言います。「私達が工事をすると言うことは、イコール近所に迷惑をかけることなのです。細心の注意を払って下さい。」と話します。

 業者の中には、工事をするのだから、音もホコリも出るのが当たり前と思っている人がいるのです。

 確かにそうですが、だからこそ細心の注意が必要になるのです。

「ご近所さんを見かけたら、笑顔で挨拶してください。」と言っているのも、厳しいご近所の視線を、少しでも和らげることが出来るのではないかとの思いからです。

 皆さんも自分の喜びだけでなく、近所には迷惑をかけている認識を持ち、工事終了までは低姿勢でいて頂いた方が良いのだろうと思っています。

 そして工事が終了し、落ち着いた頃にでも、お茶にでも誘ってあげてくださいね。

 

 


【No17】地球に優しいリフォーム --- [2014-01-17 18:52:10]


 「リフォーム工事は地球に優しい。それは本当なのでしょうか?」こう質問されたらあなたならどう答えますか?

 ただこれだけでは、返事のしようもないでしょうから、違う視点から考えてみましょう。

 経済産業省の取り組んでいる「3R政策」というのをご存じですか?数年前から叫ばれているので、誰でも一度は見聞きしていると思いますが、Reduce(リデュース=廃棄物の発生抑制)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle(リサイクル=再資源化)の頭文字、三つのRから生まれた言葉ですよね。

 この「3R」と対岸にいるのが「スクラップアンドビルド」(破壊して再構築する)と言えるのではないでしょうか?

 家を建て替えるならば、「スクラップアンドビルド」となり、リフォームすると言えば「3R」と考えても良いのでは無いでしょうか?

 そんな視点から見れば「リフォーム工事は地球に優しい?」の答えは「イエス」となりますよね。

 以前、築15年ほどのお家が建て替えをされ、近所にお住まいの方から「専務さん、どう思われます?」と質問されたことがあります。

 「各家庭の事情で建て替えに至った経過もあるでしょうから、一概には言えませんが」と前置きをして「何とか知恵を絞って、リフォームで対応できたら良かったかも知れませんね」とお答えしました。

 ただ、もし新築を専門にしている建築業者であって、更にその会社の営業さんにリフォームの知識が無ければ、残念ですが、こういう「地球に優しくない工事」の結果になるのかも知れませんね。

 実際それくらい、リフォーム工事とは、専門知識が必要な上に、労力と時間の掛かる工事手法なのです。

 でもそれは、決して避けて通ってはいけない道でもあるのです。

 知恵と勇気と根性?が工務店には求められているのでしょうね。

 


【No16】リフォームの落とし穴 --- [2014-01-17 18:52:44]

 突然に驚くようなタイトルを付けてしまいました。ごめんなさい!

 でも、長い人生の道程に落とし穴があるのであれば、リフォームだって落とし穴があっても不思議ではないですよね。

 それでは、どんなことが「リフォームの落とし穴」であるかと言えば、工事中に起きる家庭内での誰かの体調不良です。

 普段何気なく、マイペースで暮らしていたところに、ある日突然数人の職人達が、来る日も来る日も玄関を出入りするのです。

 気疲れのあげく、体調を崩して工事ストップなんて事も少なからず起きるのです。

 日々改良されていく我が家を見て、日に日に希望がふくらんで行くのならまだしも、日々憂鬱が増すようではリフォームをする価値はないのかも知れません。

 私達も最大限の努力をして、気疲れの無いよう心を配るのですが、如何せん100%施主様の心が読めるわけではないのです。

 そんな時には、遠慮無く何がして欲しいかを言葉にして下さいと申し上げます。

 「工事をして貰ったら、家族に病人が出た」と言った話を聞かれたことがあると思います。

 不謹慎かも知れませんが、病気になっても不思議ではないのが、家族の誰かが居ながらにしての「リフォーム工事」なのです。

 決して、着工日が悪かったとか、誰かの怨念が原因ではないのです。

 「気を使わなくて良いですよ。」「ほったらかしでも職人は文句を言いませんよ。」「そんな職人なら現場出入り禁止にします。」

 こんな話をお家の方としていくことで、少しでも気分を楽に持って、楽しく毎日の現場の変化を、見届けて頂きたいと、いつも思っています。

 


【no15】幸せのバランス --- [2014-01-17 18:53:24]

 一つの家には、一人ではなく複数の人達が生活している場合が殆どですよね。

 それぞれ年齢も、性別も、趣味までもが違うのが当たり前と思って良いでしょう。

 時には家族共通の趣味、思考の人の集まりである場合もあるかも知れませんが、理想的とはいえ、それはまれであると思います。

 そんな、個々人の集まりであるがゆえに、リフォームしたい気持ちだけが一致先行しても「総論賛成、各論反対」となりかねません。

 話し合いを重ねるうちに、意見の食い違いから、時には険悪なムードになることも珍しく無いのです。

 そんな時こそ私の出番であると思っています。

 親しさ余って、歯に衣きせぬやりとりにハラハラしながらも、切り出すタイミングを見計らいます。

 +私達の仕事とは家族の幸せを守ること。でもそれは、家族の内の誰か一人の幸せでなく、全員の幸せでなくてはいけないのは、当然のことですよね。

 私の役割は、それぞれの欲求に対して、皆さんに、しかも極力平等に、我慢の出来るぎりぎりの線引きをしていくことなのです。

 それが【幸せのバランス】だと思っています。

 私みたいな他人が一人入ることで、皆さん少しずつ遠慮が出ます。

 それにより、最低限の保証をしながら、最大限の可能性を探していくのです。

 


【no14】窓廻りリフォーム --- [2014-01-17 18:53:59]

 寒くなると、すきま風が気になりますよね。

 昔のお家はすきま風だらけで、それが当たり前だったのでしょうが、最近はそうも行きません。

 特に外部のサッシ廻りからの隙間風がカーテンを揺するのを見ると、何となく寂しくもなりますよね。

 また、台所のサッシについて言えば、結露の問題があります。

 朝起きてみると、窓に水滴がいっぱい。その水が床のフローリングを濡らし、変色したり表面が剥がれてきたりもします。

 カーテンだって、ベトベトになり、カビが生えて黒くなっているのを見掛けることがあります。

 すきま風以上に主婦の皆さんを困らせているのではないですか?そんな時にお勧めなのは、メルツエンサッシでしょうね。

 サッシの内側に、もう一枚樹脂製枠のサッシを取り付けます。

 窓ガラスを直接外気に触れさせないことで、内部の空気が冷やされるのを緩和させるのです。

 さて、ここで結露の仕組みを考えてみましょう。

 特にダイニングキッチンの場合ですが、夕食を終え、家族のいなくなった台所には、夕食を作る際に出た水蒸気や、生活する人間から発せられた水分。それに暖を取るためにつけられていたファンヒーターが作り出した水蒸気。それらが、気温の高い室内の空気中に飽和状態で充満しています。

 気温が高ければ高いほど空気は水分を抱え込むことが出来ます。

 でもその空気が徐々に冷やされてきたとき、抱えきれなくなった水分が結露となり、窓や壁の冷やされる面に水滴となって張り付くのです。

 ガラス面をペアガラスに替え、結露をさせないことも出来ますが、ガラスを支えるサッシの枠は、簡単には変えることができない場合が多いと思ってください。

 メルツエンサッシさえ付ければ良いというわけではなく、やはり小運転でも換気扇を作動させ、夜の間に湿った空気を、室外に排出することも忘れないで下さい。

 


【No13】誰もが困るリフォーム前の片付け --- [2014-01-17 18:54:34]

  それでは着工(工事開始)日はいつにしましょう?と、具体的に工事予定を立てていく時に言われるのが「ここを片づけるのが大山に向かうみたいで・・・」と、あれほどリフォームに夢と希望を抱いていた奥様が、突然に暗い顔をされるときがあります。

 忙しい日常で、ぎりぎりの生活をしている時に、よほどの時間と覚悟がないと片づけがままならず、着工にまでたどり着けないことになってしまいます。

 実際、その片づけが障壁となり、着工直前に「工事中止!」となったこともあります。

 又、いざ着工の当日、現場に出かけてみると、殆ど片づいていない事もよくあります。

 そんな時には、一緒に片づけから始めることも少なくはないのですが、やはり「捨てることから始める」と言うことが片づけの極意だと思います。

 そのお家に、お年寄りがいらっしゃった場合、特に片づけが出来ないと嘆かれることを良く耳にします。

 40年50年と住み続けると、家に対する愛着もさることながら、物に対する「愛着」や「思い入れも」芽生えるのは仕方のないことかも知れません。

 あるお宅では「片づけの間だけは、お婆ちゃんを親戚にあずけましたよ。だって何も捨てさせてもらえませんもの。」とおっしゃっていました。

 それと、ゴミが捨てにくくなったことが、より一層片づかなくしているようです。

 ゴミのリサイクル法や、分別回収制度。確かに必要なことかも知れませんが、皆さん困惑されているようです。

 そんな時は遠慮無く、私達に相談して下さい。

 廃棄物処分の専門業者との付き合いは、日常的に行っています。

 「困ったときの工務店」で良いのですよ。

 


【No12】トイレリフォームの注意点 --- [2014-02-12 13:41:24]

  下水道がつながり、やっと我が家にも待ちに待った公共マスが設置された。

 そんな時に最初に取りかかるのがトイレのリフォームですよね。

 ポットン便所の悪臭と不潔さからお別れし、清潔で美しいトイレにリフォームする時のポイントをお話ししましょう。

 汲み取り式を水洗式にする時、最も注意すべきは、臭いのことです。

 水洗トイレだからといって、臭いが出ないわけではありません。

 汚物の臭いは軽減されるにしてもゼロではないのです。

 汲み取りトイレにあった、便器から汚物タンクに行く配管途中の、臭いを吸い取る臭突ファンが無くなります。

 それにより、トイレ空間が負圧ではなくなることが最大の注意点となります。

 窓を開け、臭いを外に出せば・・・と思えるかも知れませんが、逆に外気の流れ込みにより、トイレ内部が正圧となり、廊下や部屋に臭いが流れ出てしまうのです。

 そこで、必ず水洗トイレの室内を負圧にするための換気扇を取り付けましょう。小さくても良いです。

 最近私達が設置するのは、パイプファンと言って、10冂度のパイプを事前に入れておき、そこにはめ込む簡単な換気扇です。

 電源は今までの臭突に使っていたコンセントから引き込みます。

 その時のもう一つの注意点があります。それは、スイッチ工事を省くため、人を関知して動くセンサー付きの自動換気扇を設置する方法もありますが、冬などに止めたい時もありますので、面倒でもスイッチは付けて下さい。

 「何でも自動」はあまりお勧めできません。

 でも最近では、ウオッシュレットに脱臭機能の付いたものが一般的になってきました。併用できれば快適間違いなし!ですよね。

 


【No11】リフォームの予算はアイデア次第〔掘 --- [2014-02-12 13:45:15]

  前々回、前回からの続きです。

 それでは、そのリフォーム工事を<予算内に納めるためのアイデア>とは一体どういう事なのか、お話をします。

 リフォームと言っても様々なので「それは、これです!」と言い切るのは、かなり困難なのですが、あえて言えば、無理、無駄を排除するというのも一つの考え方ですよね。

 これは、【No8,リフォームの限界】の中で“費用対効果”の話をしましたが、無理をすれば出来ないこともないが、予想以上に費用がかかってしまうことは、中止するか或いは、他の方法を考えてみると言うことなのです。柱一本撤去する事をあきらめ、その柱をいじらなくて済む、別のプランニングを考慮してみる事も大切です。

 そんな時にこそ斬新で新しい、オリジナルのアイデアが生まれることが良くあるのです。

 制約が多ければ多いほど、面白いアイデアが生まれるのが、リフォームの醍醐味だと私は思っていますし、時々そんな出来事に出会えるからこそ、長い年月、この仕事を続けて来られたのだろうと思っています。

 もちろん、図面が夢の中にまで出てきて、睡眠不良になるなどの、産みの苦しみを味わう覚悟は必要なのですが・・・。

 


【No10】リフォームの予算はアイデア次第〔供 --- [2014-02-12 13:43:39]

 前回からの続きです。

 リフォームのプロだから、予算については大体の見当は付いているはず・・・と思うのは、皆さんだけでなく、私自身そんな勘違いをしてしまっているのです。

 10万程度の工事が百万になることはないにせよ、500万が600万になるのは、ある程度仕方のないことだと思って下さい。

 予想の中で話していた金額と、正式な見積書には、1〜2割程度の誤差は有ってしかるべしと思って下さい。

 だからこそ見積書の作成が必要なのです。

 小規模のリフォームならまだしも、ある程度規模が大きくなると、工事をする業者の数も10〜15業者くらいになります。

 それぞれの業者が扱う材料の数量を拾い出し、単価を掛けていくという、地道な作業が金額を決定しているのです。

 こういった方法で作成された見積書を「積み上げ式見積書」と言います。

 時間は掛かりますが、確実な方法です。

 その結果、想像の域を出ない当初の概算金額と、細かく算出された見積書の金額には〈差〉が現れます。

 その〈差〉が「予想以下」なら問題ないのですが「予想以上」になった時の対処法の一つを、次回にお話します。

 


【No9】リフォームの予算はアイデア次第〔機 --- [2014-02-12 13:44:15]

  私がお客様と会話するときによく使う言葉が「リフォームはアイデア次第でどうにでもなりますよ」とお話しします。

 特に予算がオーバーしたときに、使います。

 夢をいっぱいにふくらませ、勇気を振り絞って工務店に電話を掛けて、リフォームをお願いする。

 話はトントン拍子に進み、工務店からも予想以上のアドバイスを受け、ふくらんだ夢がさらにふくらみ、ルンルン気分で見積書の提出を待つ。

 着工までにあれもしないと、ここも片づけないと・・・と張り切っていた次の瞬間、提出された見積書の表紙に書かれた金額を見て、身も心も凍り付く!!

 「えっ!リフォームするだけでこんなに掛かるの?」とか「この業者、怪しくない?他の業者が良かったかしら?」となってしまう。

 何となく想像できるのではないですか?

 でも実は、お客様である皆さんが凍るより前に、プリンターから出された仮打ちの見積金額を見て、私が先に凍っていたと言うのも良くあることなのです。

 こんな筈では・・・と冷や汗をかくのも年に一度や二度ではないのが実情だと思って下さい。

 だからこそあなたのアイデアが必要なのです。次回につづきます。

 


【No8】  リフォームの落とし物 --- [2014-02-12 13:45:51]

  【動線は無駄があってはいけない。最短距離で・・・と言うお話を以前しましたが、無駄のない、なおかつ最短距離さえ確保すれば最良の動線であると考えるのはちょっと無謀です。

 矛盾した話になりますが、効率のみを優先し、ぎりぎりの線を引いてしまうと、ゆとりが無くなるのは何となく想像できるのではないでしょうか?

 新築、リフォームにかかわらず、平面計画の中に少しだけ無駄な空間を採り入れることもお奨めします。

 無駄という表現が誤解を生むかも知れませんが、それが時として“ゆとりの空間”となる場合が多々あります。

 特にリフォームの場合は、まさしく無駄であった空間を有効なスペースに採り入れたとき、たまに空間の「余り」が出来ることがあります。

 そんな時、無理に収納などにするのではなく、そのまま残してみましょう。

 それが思わぬゆとりの効果を生むのです。

 新築物件には生まれてこないこの空間を、私は“リフォームの落とし物”と呼んで、拾い上げるのをいつも楽しみにしています。

 


【No7】  生活バランスを考える --- [2014-02-12 13:46:49]

  前回の「動線」に続き、今回は「生活バランス」と言う言葉について考えてみましょう。

 まず始めに日々の生活を思いだして下さい。

 朝起きて夜寝るまでの1日の流れを思い起こして見ると、家族構成や生活スタイルによって、それぞれの家庭内の動線が見えてくるはずです。

 解りにくければ、平面図の上に実際に鉛筆で線を描いて見て下さい。

 すると、その中に必ず動線の集まる部分が有るはずです。

 それがその家庭においての中心となりますよね。

 居間であったり、ダイニングであったり、各家庭によって様々なのでしょうが、集まるだけでなく長時間居る部屋、ついつい会話の弾んでしまう場所こそが、その家に置ける中心的存在となっているはずです。

 その住空間には生活の重心としての大切な役割があります。

 この重心を基点にして生活は成り立っていると言えるはずです。

 リフォームをしたときにこの重心が変わる場合もありますので、注意が必要です。

 あくまで一軒の家全体を見渡しながら計画を進めないと、バランスが悪く、生活しづらい家になってしまう事もあると、心してリフォームに取り組みましょう。

 


【No6】  平面計画と動線 --- [2012-10-05 09:32:58]

  前回、建物を増築する場合に大切なのは「動線と生活バランス」であると書きました。

 動線とは、文字通り人の動く線なのですが、平面計画を練っていく上で、これが一番大切になってくるのです。

 動線の距離については、短いほうが良いですよね。

 限られた空間の中で動線が長くなれば、廊下や通路部分が占める面積が多くなり、その分、居住空間が小さくなってしまうからです。

 しかも、工事面積が大きくなることで予算も無駄に掛かると思っていいでしょう。

 いかにコンパクトに、しかも生活動線と、家事動線が交錯しないように部屋の配置、設備機器の配置を考慮するかに、私達はいつも神経を使っています。

 失敗しない動線計画に必要なのは、リフォーム、或いは増築する部分だけを見るのではなく、一軒の家全体から見直すことです。

 大きくすればどうにでもなるとの考え方も有るのでしょうが、どこかに無駄な空間はないか?

 増築が本当に必要なのか?その事をもう一度自身に問いかけて見るのも、後悔しないための大切な作業です。

 


【No4】  構造を考える --- [2012-10-05 09:33:18]

  今回もう一度構造の話をさせて下さい。

 前回は基礎、土台を中心に話をしましたが、今度は壁の中の大切な構造、【筋交い】についてです。

 筋交いはスジカイと読みます。殆どの人が「ああ、聞いたことがある」と思われたのでは無いでしょうか。

 リフォームの大小に関係なく、工事をしたことで構造強度が上がるのならまだしも、落ちることがあってはいけません。

 この筋交いは不思議と取りたい壁、又は大きくしたい開口部に現れます。

 一本切り取ったからといって、建物がすぐに倒壊するわけでは有りません。

 だったら一本くらい・・・と考えないで下さい。

 平穏な日々ばかりであればそれも良いかもしれません。

 でも、地震や台風など極度に負荷の掛かる非常時には、家族を守ってくれる大切な力となるのです。

 このことは「シロアリに喰われたから家が倒壊する」のではなく「非常時に耐えうる力が残っていなかったから倒壊した」と同じ意味を持っています。

 最近の筋交いは金物で両端を固定します。

 それを使うことで工事中であっても、とても追加して入れやすくなりました。

 強度も出ます。もし基礎の上の土台や、屋根を支える桁や梁が表れていれば、下地代わりに構造用合板を貼り付けてしまう方法もあります。

 ちなみに構想計算に用いる壁倍率指数は9×4.5僂龍攜鬚い〔2〕で厚さ9ミリの構造用合板は〔3〕なのです。

 覚えておいて下さい。

 


【No3】  構造を考える --- [2012-10-05 09:33:35]

   前回少しふれた、構造の話を今回取り上げてみます。「それはあんた達が考えること・・」と言わず、ちょっとおつきあい下さい。

 「リフォームしたいから」と電話を受け、話を聞きに行くと、表面的なことだけ話をされ、「どれくらい掛かるのでしょう」と聞かれることがあります。

 その前に・・・と、床下や屋根裏を見せて頂く事があります。

 リフォームの内容次第なのですが、技術屋の私達からすれば、とても気になる場合があるからです。

 「リフォームを手掛けたのが近所の大工さんで、とても安くやって貰った」と言われれば特に慎重になります。

 以前に、床下に見過ごせない構造的な欠陥を発見したことが有るからです。

 その場凌ぎの〈速かろう安かろう〉が後にリフォームをとてもやりにくくしてしまい、費用がかかりすぎ、断念せざるを得ない事態にまで陥ってしまった事があったからです。

 基礎が大切!土台をしっかり・・・はどんな状況でも使われる言葉なのですが、家の場合は特にそれが重要になります。

 後で取り替えの出来る部品なら我慢も必要でしょうが、土台、或いは基礎の部分は何をさしおいても・・と考えて下さい。

 


【No2】  リフォームの限界 --- [2012-10-05 09:33:52]

  どんなことも出来ますか?どこまで出来ますか?出来ないことは何ですか?こんな質問を良く受けます。

 リフォームしたいけどこの柱は、この壁は取れるかどうかが判らない・・そんなときの質問なのですが、基本的には出来ないことはありませんと答えています。

 在来軸組工法と呼ばれている昔から日本に伝わる柱と梁(軸組)で構成された工法であればどうにでもなります。

 逆にハウスメーカーがやっているプレハブ工法やツーバイフォー工法ではかなり難しいようです。

 私達の得意な在来軸組工法であれば、不可能はないとっても過言ではありません。

 問題は費用の面です。

 最近目にする費用対効果と言う言葉をご存じでしょうか。

 「この柱一本取ることで理想の平面計画が完成する」となれば、相応の費用負担は覚悟の上で工事を行う事になります。

 しかし、予算オーバーは困るし、少し位の不便は我慢できます・・・となれば、違う方法を考えていくことになるでしょう。

 柱にしても壁にしても取るのであれば、常に費用負担の伴う、構造的な補強を考慮して計画します。

 よって費用対効果こそが、リフォームの限界を決定すると言って間違いないでしょう。